四月の後半になると小代の吉滝キャンプ場でキッチンサイトとテントを張り二週間にキャンプ生活を始めます。もう、12年間も毎年、続けてきました。自然の中で日常とは全く異なる時間を過ごすことで一年溜まったオリを綺麗にして、新たな気持ちで新年度を始める準備みたいなもので、これが素晴らしく効果があるので欠かしません。
＜己を空にする＞という考えがあって、空とは、空虚で、頭の中に空虚な部分ができるとそこに真理が訪れるという事だそうで、実感を伴い、大事な事だと思っています。
すぐ嵐になるような山の上なので、雨が降ると下山します。なので実際には10日間くらい過ごします。
会社にもここから出勤する。夜中、怖ろしく寒かったり、強風でテント・タープが崩壊したりいろんな事がありますが、素晴らしい日の出の朝時間を過ごし、薪を集めて料理をし、本を読み、自然のブレスを聴く事は、己を空にできる数少ない時のひとつで、真理を求める限り、これからも続けて行きたい。